お役たちコラム
売掛金を担保にして資金調達をするメリットや注意点をご説明
- 2022.08.17
- 資金調達
企業活動においては、設備投資や人件費といった、さまざまなものに費用が必要となるため、不足があれば金融機関などから資金調達をする必要があります。
資金調達方法には、売掛金を担保にする方法がありますが、どのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、売掛を担保にして資金調達をするメリットや注意点についてご説明します。
売掛金を担保にして資金調達をする「ABL」とは?
「ABL(Asset Based Lending)」とは資金調達方法のひとつで、動産や売掛債権といった流動資産を担保にし、それらの動向を監視してリスク管理が行われることを指します。
一般的な融資における担保では、不動産や第三者による保証などがありますが、ABLの場合は1年以内に現金化することができるものが担保の対象となります。
特に担保として扱われることが多いものには、商品在庫や機械設備、有価証券などが挙げられます。
担保にした商品について、こちらは「〇個の商品があること」が重要であるため、担保にしている期間でも販売することもできます。
ただし、支払いが困難になり、回収をされるときには資金調達時に登録した個数の商品、またはそれに相当する金額が必要となります。
売掛金を担保にして資金調達をするメリット
こちらでは、売掛金を担保にして資金調達をするメリットをご紹介します。
資金を調達しやすい
企業によっては、不動産や商品など動産を所有していないこともあります。
そのような企業でも、売掛金を担保にすることで資金調達を行うことができます。
特に、スタートアップやベンチャー企業といった、創業してから間もない企業は資金が不足しがちなため、得意先への売掛金を担保とすることができるのはメリットであると言えます。
ビジネスローンやファクタリングと比較して審査に通りやすい
金融機関にとって、売掛債権を担保とすることは融資額を回収しやすいというメリットがあります。
そのため、ビジネスローンやファクタリングと比較した際に、審査が通りやすい傾向にあります。
金融機関からアドバイスをもらえることがある
資金調達を受けた企業は、融資した金融機関に対した担保の状況を定期的に報告する義務を負います。
金融機関にとって一番のリスクは融資した金額が返ってこないことであるため、滞りなく回収できるようにアドバイスを送ることがあります。
売掛金を担保にして資金調達をする際の注意点
売掛を担保にして資金調達をする際には、下記のポイントに注意しましょう。
倒産のリスク
売掛金を含む、動産を利用した資金調達方法で融資を受けた際に返済が滞納したりできなくなったりすると、融資した金融機関が担保権を行使することがあります。
担保権を行使されるとさまざまな手段で資金を回収されるため、最悪の場合、倒産に追い込まれる可能性があります。
急な資金繰りに対応することができない
売掛金を担保にした融資も審査を通らなければ現金化することができません。
審査にかかる期間はサービスや金融機関によりさまざまですが、遅ければ入金が1ヶ月以上後になることもあります。
そのため、売掛金を担保にして資金調達を行う際には、いつ現金化することが可能なのかを確認しておきましょう。
個人事業主は利用することができない
売掛金を担保にした資金調達には、法人しか利用できない債権譲渡登記が必要となります。
そのため、個人事業主は利用することができないといった点には注意が必要です。
おわりに
本記事では、売掛金を担保にして資金調達をする際のメリットや注意点についてご説明しました。
売掛金を担保にした資金調達には、下記のようなメリットを持ちます。
- 資金を調達しやすい
- 比較的審査が通りやすい
- 金融機関からアドバイスをもらえることがある
資金繰りが難しくなったスタートアップやベンチャー企業は売掛金を担保に資金調達をしてはいかがでしょうか。
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